ウェイン・ベネットがトレーニングルームでの携帯電話の使用を禁止したのは有名な話だが、ブロンコスの新監督アンソニー・セイボールドは、それを選手たちに「勝敗を分ける鍵」として使わせている。


この記事はnrl.com内の記事“Astute app driving Seibold’s new-age Brisbane squad”を訳したものです。競技用語など、翻訳の正確性は保証いたしません。


NBA、NFL、NHLといったアメリカのプロスポーツチームの大多数が利用しているアプリ「Hudl」が、NRLでもいま注目を集めている。

NRLのチームの中でもビデオの活用が最も進んでいると噂されるメルボルン・ストームは、何年も前からこのアプリを使用してきた。クレイグ・ベラミーの元で働くコーチたちは、自分たちが新しいクラブに入るたび、その技術を導入している。

このアプリを使えば、コーチはトレーニングやゲームの中の特定のビデオを、個々のプレーヤーのアカウントに送ることができる。そしてプレーヤーは自分の携帯電話やタブレット端末から、簡単にアクセスできるるのだ。コーチはまた、どのプレーヤーがいちばんビデオを視聴しているかを確認することもできる。例えばビリー・スレーターは、いつも試合に備えて2時間以上もビデオを視聴している。

NRL.comからHudlを使うように勧められた際のブロンコスのプレーヤーたちの反応をみれば、彼らが革新的な方法を求めていたことは間違いない。

「与えすぎ、ってことはないよ。」とフッカーのアンドリュー・マックロウ。

「Hudlのことを知ってるの?誰が漏らしたんだい?」ハーフバックのコディ・ニコリマはそう聞いてきた。

しかしHudlは国家機密でも何でもない。それはただ、何時間ものビデオを分かりやすいコンテンツに短縮できる最新の方法というだけだ。ニコリマがそれに初めて触れたのは、ニュージーランド代表とウェスト・タイガースの監督を務めるマイケル・マグワイアのもと行われた、昨年末のイングランドツアーの際だった。

「このアプリを手に入れたという事実が何よりだ。ニュージーランドを離れている時も実際に使ってみたので、慣れることができたよ。」とニコリマは言う。

「トレーニングにやってきたときにコンピューターで見なくても、家にいるときにビデオ映像を見ることができるからね。それを見れば、ディフェンス、アタック、ケージ「D」、キック、その他すべてがわかる。」

バックローのデヴィッド・フィフィタは月曜日に19歳になったばかりだが、NRLのスコッドが毎週見るべき量のビデオにもう慣れている。彼に与えられている課題は、セイボールドが採用しているディフェンスのストラクチャーに適応することと、相手チームが彼に仕掛けてくると予想されるシェイプを学ぶことだ。

「ビデオやこういうデータを見るのは、僕にとって新しい体験だ。」とフィフィタはNRL.comに語った。

「前はあまりビデオを見なかった。18歳の昨年は、最もビデオをよく見た年だよ。今年もそれを始めている。」

「今週手に入れたタイタンズの対戦相手のシェイプと、自分たちのゲーム、私たちがトレーニングでやっていることを見ているところさ。Hudlは本当に役に立つ。ゲーム中に自分たちがどこにいるかを確認し、何に取り組むべきことを見つけるためにね。」

2週間前のIndigenous オールスターズでのパフォーマンスを考えれば、フィフィタは、トップチームで11回の出場を果たした2018年よりもさらにパフォーマンスを上げているように見える。あらゆることが、2019年の彼のさらなる飛躍を示している。そして彼の成長において、Hudlが重要な役割を果たすだろう。

「僕らグループ全体に、僕らができること、ゲームで改善すべきことについてのビデオが送られてくる。何に取り組むべきかについて編集してあるビデオはとてもよかった。」土曜夜のタイタンズ戦にバックローで先発予定のフィフィタは言った。

「「ファイブマン」ともっと仕事をする必要があると示しているビデオが送られてきた。僕の側でのディフェンスについての話だけどね。それと、とにかく一生懸命走ること、自分のサイドのボールに対して素早く働きかけること、自分の役割を知るということについてもね。」

(橘 肇)